「hear」と「listen」はどちらも「聞く」という意味を持ちますが、この2つの英単語の違いを皆さんは意識して使えていますか?
この「hear」と「listen」は実は全くニュアンスの違う英単語。しっかり使い分けを行わないと、少し不自然な英会話になってしまうのです。
2つの違いは高校英語で教えられることが多いので、すでに違いを知っているという方も多くいらっしゃるかと思います。ですが、いざ英会話に取り入れようとすると、忘れてしまっている場合が非常に多いもの。
正しく使えるよう、この記事を読んで一緒に復習をしていきましょう!
hearとlistenの違い
結論から言いますと「hear」と「listen」の違いは以下の点です。
・無意識で「聞こえる」/聞き手の耳に勝手に入ってくる
・意識的に「聞く」/聞き手が集中して自ら聞く
無意識に聞こえる「hear」/意識して聞く「listen」
無意識に聞こえる「hear」
「hear」は、聞き手が意図せず耳に入ってくる音を「聞く」ときに使われる動詞です。無意識なので「聞く」というよりも「聞こえる」という表現が適切ですね。
例えば朝起きたら鳥の声が聞こえたときや、キッチンでお皿が割れる音が聞こえたとき、カフェでBGMが流れていて自然に耳に入ってきたとき。この場面では、その“音”が勝手に耳に入ってくるイメージですよね。
このようにあなたが何かしらの音を聞き、意識せずに音が耳に入ってきたというニュアンスで相手に伝える場合に、この「hear」を使ってください。
意識して聞く「listen」
「listen」は聞き手がしっかりと意識・注力して「聞く」ときに使われる動詞です。漢字に表すと「聴く」という行為をしている時に「listen」が適応されます。
イヤホンを付けて音楽を聴いているときや、コンサートホールでオーケストラを聴いているとき、英語の聴き取りをしているときは、その音を意識して「聴き」ますよね。このように、音にしっかりと聴き手の意識が集中しているときは「listen」を使ってください。
例文
ではここで、実際の例文を交えて解説をしていきたいと思います。
例文①
「最近彼女は結婚したそうだ。」
「I heard that she has recently got married.」
例文②
「(電話にて)私の声は聞こえますか?」
「Can you hear me ?」
例文③
「隣の部屋から物音が聞こえた。」
「I heard a noise from the next room.」
例文④
「隣の部屋の音が気になり、注意をして聞いてみた。」
「I was concerned about a noise from the next room, so I listened to the noise carefully.」
例文⑤
「私はリスニングが苦手です。」
「I'm poor at listening.」
例文⑥
「私は聞くことが苦手です。(耳が聞こえづらい)」
「I'm poor at hearing.」